背中を洗うとき、汚れを落としたいといっても、綿編みタオルやボディブラシのようなものでゴシゴシと洗ってはいけません。
肌のバリア機能が強い刺激によって低下したり、背中ニキビができている場合には、傷付けてますます炎症させてしまいます。
汚れや余分な皮脂、また古い角質などは洗い去る必要がありますが、こすり過ぎないように気を付けましょう。
大人になってから発症した背中ニキビは、不規則な生活を送り、寝不足がちで、食生活の乱れなどが要因となっています。
自律神経が乱れてくると、ホルモンバランスも狂ってしまい、肌トラブルの原因になります。
まずは生活を見直してみましょう。
ビタミン類を多く含んだ食事をなど栄養バランスにも気をつけ、規則正しい生活を心がけて、よく寝ることが大切です。
背中ニキビを阻止したいなら、はじめに挙げられる要因がお風呂です。
こまやかに洗顔をしていても体のほうはそれなりだという人はご注意を。
背中ニキビは、わざわざ鏡を鏡合わせにして見ようとしないかぎり、探すことが難しいのに、タンクトップなど背中が露出する服をまとうと、他人からは割と目立ってしまう、実に厄介な肌トラブルです。
ニキビが顔や胸にはなくても、ただ背中ニキビのみが悪化している人も多いようです。
顔にできるニキビと違い背中ニキビは悪化するまで気がつかないケースも多く、気付いた時には慢性化していて治療が長引くことがあります。
かゆみや痛みがひどい場合は、専門医を受診することをおすすめします。
強い炎症を起こし、さらに悪化してしまうと、ニキビ跡が消えない事態にもなりかねません。
背中ニキビを治すには、大人ニキビと同じようにビタミンC誘導体を含むローションや化粧水による保湿、毛穴をふさいでいる角質を取り去るためのピーリングをメインに行います。
ピーリングはクリニックだけでなく、自宅でも手軽に行うことができます。
入浴時にピーリング石鹸を使用すれば、古い角質を取り除くだけでなく、薬剤を肌に残す恐れもなくなります。
お風呂上がりにしっかりと保湿することが大事です。
背中ニキビを治したり、防ぐために摂ることをおすすめする栄養素としては、ビタミンB群に注目です。
豚肉やレバー、乳製品などに含まれるビタミンB2、カツオやマグロ、そのほか鶏ささみなどに含まれるビタミンB6には、皮脂の分泌を減らします。
かぼちゃ・にんじんがもつ豊富なビタミンA、ゴマや玄米がもつ亜鉛、レモンやイチゴに入ったビタミンCは、粘膜や肌を健康にし、新陳代謝をよくします。
人間の皮膚にはマラセチア菌という常在菌が棲みついており、これらマラセチア菌は皮脂を好む性質があります。
中が皮脂でいっぱいになった白ニキビの内部は、マラセチア菌にとって絶好の環境。
ニキビの中へマラセチア菌が入り込むと、たっぷりの皮脂を取り込みながら増殖し、皮脂の成分の一つであるトリグリセリド(中性脂肪)を遊離脂肪酸という刺激物質に変えてしまうのです。
背中ニキビができる原因としては、肌がカサついたり、寝不足や疲れといった物理的ストレスに、さらに精神面からくるストレスです。
大きなストレスを受けることで、自律神経のなかでも交感神経が活発な反応を示します。
交感神経が優位に立つと、多く男性ホルモンが分泌されるようになり、通常のホルモンバランスが狂ってしまいます。
男性ホルモンは皮脂分泌を促し、角栓の発生、さらには毛穴の縮小を引き起こす性質があります。
午後10時から午前2時の、肌の新陳代謝がアップする時間にしっかり睡眠時間を設けることはストレス軽減にも繋がります。
多大なストレスがかかると交感神経が活発化して、背中ニキビを誘発する糖質コルチノイドが生まれます。
清潔な寝具で十分な睡眠をとることは、ストレスカットにも貢献しニキビが発生しないようになる期待できるニキビ予防法です。
背中、二の腕から、お尻や太もも、ふくらはぎなどにブツブツができてしまっているのは、毛孔性苔癬が疑われます。
またの名を毛孔性角化症といい、原因は古い角質の肥厚化です。
ニキビと似てはいても、大きな違いは細菌による炎症ではない点です。
その要因は遺伝的要素が強く、年をとっていくにつれて自然に治るケースも多いと言われています。