大人になってからできた背中ニキビは、不規則な生活を送り、寝不足がちで、食生活の乱れが積み重なって引き起こします。
自律神経が不安定になると、ホルモンバランスも崩壊し、肌トラブルが引き起こされます。
まずは生活を見直してみましょう。
ビタミン類を多く含んだ食事など栄養バランスを意識し、不規則な生活をやめ、しっかりと眠ることが重要です。
人間の皮膚は、マラセチア菌という常在菌がいて、このマラセチア菌は人間の皮脂を好むという性質を持っています。
中が皮脂でいっぱいになった白ニキビの内部は、この菌にとっては絶好の環境です。
ニキビの中へマラセチア菌が入り込むと、皮脂を蓄えながら皮脂が含むトリグリセリド(中性脂肪)を遊離脂肪酸、つまり刺激物質に変えてしまいます。
背中ニキビを改善・予防するのに積極的に摂りたい栄養素としては、ビタミンB群があります。
豚肉やレバー、乳製品などがもつビタミンB2、カツオやマグロに、鶏ささみなどにも含まれるビタミンB6には、皮脂分泌を抑える作用があります。
かぼちゃ・にんじんがもつ豊富なビタミンA、ゴマや玄米がもつ亜鉛、また、レモンやイチゴに含まれるビタミンCは、粘膜、肌を良好な状態に保ち新陳代謝を促します。
背中を洗うときは、汚れを落としたいといっても、綿編みタオルやボディブラシのようなものでゴシゴシ洗いをしてはいけません。
強い刺激を与えて肌のバリア機能を弱めたり、ニキビが背中にできているときには、傷を付けることで炎症をさらに悪化させてしまいます。
汚れ、余分な皮脂、そして古い角質などは洗い去る必要がありますが、こすり過ぎないように気を付けましょう。
ニキビが顔や胸にはなくても、背中のニキビだけが悪化している人も多いと聞きます。
顔にできるものと違い、背中ニキビは深刻化するまで気がつかない場合も多く、気付いたころには慢性化しており、治療が長引くことがあります。
かゆみや痛みが強く感じられるときには、専門医を頼りましょう。
炎症がひどくなり重症化してしまうと、ニキビ跡が残ってしまう場合があります。
背中ニキビ発生の第一段階は、肌がカサついたり、寝不足や疲れといった物理的ストレスに、そして精神的ストレスになります。
大きなストレスを受けることで、自律神経のうち、交感神経が活発に働きます。
交感神経が優位に立つと、多く男性ホルモンが分泌されるようになり、正常なホルモンバランスではなくなってしまいます。
男性ホルモンには、皮脂分泌の促進、角栓の発生、さらに毛穴の縮小まで引き起こす性質を持っています。
背中ニキビを治療する際は、大人ニキビと同様に、ビタミンC誘導体を含むローションや化粧水によって保湿し、毛穴にフタをしている角質を取り去るためのピーリングをメインに行います。
ピーリングはクリニックに限らず、自宅でも手軽に行うことができます。
お風呂に入る際ににピーリングローションを使えば、古い角質を取り除くだけでなく、薬剤を肌に残すこともありません。
お風呂上がりにしっかりと保湿することが大事です。
背中をはじめ、二の腕やお尻、太もも、ふくらはぎなどにブツブツができている場合には、毛孔性苔癬かもしれません。
毛孔性角化症ともいい、古い角質の肥厚化によってできます。
一見ニキビのようですが、違うのは細菌による炎症ではないところです。
その要因は遺伝的要素が強く、年をとっていくにつれて自然に完治する場合も多いと言われています。
肌の新陳代謝が活発になる午後10時から午前2時に、しっかりと眠っておくことはストレスをやわらげてくれます。
ストレスを溜め込むと交感神経が刺激され、背中ニキビに繋がる糖質コルチノイドが生まれます。
不潔さのない寝具で十分に寝ることは、ストレスをやわらげることにもなりニキビ発生も抑えられる期待できるニキビ予防法です。
背中ニキビの予防や対策を考えるとき、まず一番に挙げられる原因がお風呂です。
顔を洗うときは気をつけていても体のほうはそれなりだという人はご注意を。
背中ニキビは、鏡を鏡合わせにして見ようとしないかぎり、探すことが難しいのに、タンクトップなど背中が露出する服装をすると、他人からは割と目立ってしまう、非常に厄介な肌トラブルです。