人間の皮膚にはマラセチア菌という常在菌がいて、これらマラセチア菌は皮脂を好みます。
皮脂が閉じ込められた白ニキビの内部は、マラセチア菌には最も好ましい環境です。
ニキビの内部へマラセチア菌が侵入すると、たくさんの皮脂を食べながら増えてゆき、トリグリセリドと呼ばれる、皮脂に含まれる中性脂肪を遊離脂肪酸、つまり刺激物質に変えてしまいます。
背中ニキビをケアするときには、大人ニキビと同じくローションでビタミンC誘導体を含んだものや化粧水での保湿、毛穴をふさぐ角質を取り去るピーリングを軸にします。
ピーリングはクリニックでしてもらうだけでなく、自宅でもでき、簡単に行えます。
入浴時にピーリング石鹸を使用すれば、古い角質を取り除くだけでなく、薬剤を肌に残すこともありません。
入浴後に保湿を欠かさず行うことも重要です。
背中ニキビの予防・対策を考える際、まず挙げられる原因は、お風呂にあります。
丁寧に洗顔していても体を雑な洗い方をしている人は要注意です。
背中ニキビは、わざわざ鏡を二枚使ってまで見ようとしない以上、なかなか目につかない割に、タンクトップなど背中が露出する服をまとうと、他人の目にはしっかり映る、実に厄介な肌トラブルです。
肌の新陳代謝が活動的になる午後10時から午前2時に、しっかりと睡眠をとることはストレスを減らすことになります。
ストレスがなくならないと交感神経が刺激されて、背中ニキビを導く糖質コルチノイドが生まれます。
清潔な睡眠環境でしっかり眠ることは、ストレス軽減にも役立ちニキビ発生をも防ぐ一石二鳥のニキビ予防法です。
大人になってからできた背中ニキビは、不規則な生活スタイルや寝不足、食生活の乱れなどが要因となっています。
自律神経が不安定になると、ホルモンバランスも崩壊し、肌トラブルの原因になります。
ひとまず不規則な生活を見直してみましょう。
ビタミン類を多く含んだ食事をなど栄養バランスにも気をつけ、日々規則正しく過ごし、睡眠時間を多めに取ることが大切です。
背中ニキビができる要因は、肌の乾燥や睡眠不足、また疲労といった物理的なストレス、また精神的ストレスによるものです。
多大なストレスを感じると、自律神経のなかでも交感神経が活発な反応を示します。
交感神経が優位になったら、過剰に男性ホルモンが分泌されるようになり、本来のホルモンバランスが乱る問題が発生します。
男性ホルモンは皮脂分泌を促し、角栓の発生、さらに毛穴の縮小まで引き起こします。
ニキビが顔や胸にはなくても、背中にできたニキビのみが悪化している人も多い傾向にあるようです。
顔や胸にできるニキビと違って、背中ニキビは気づきにくいケースも多く気付くころには慢性化し、長期にわたる治療が必要となることがあります。
かゆみや痛みが強く感じられるときには、専門医を受診するようにしましょう。
炎症が強く重症になってしまうと、ニキビ跡が残ることにもなりかねません。
背中を洗うのは、汚れが気になるからとはいえ、たとえば垢すりタオル、ボディブラシで乱暴に洗ってはいけません。
刺激を与えすぎて肌のバリア機能を低めたり、背中ニキビがある場合には、傷がついたら炎症がもっと悪化してしまいます。
汚れや余分な皮脂・古い角質といったものは洗い去る必要がありますが、こすり過ぎないように心がけましょう。
背中や二の腕・お尻・太もも、またふくらはぎなどにブツブツができてしまっているのは、毛孔性苔癬であることもありえます。
毛孔性角化症ともいい、原因は古い角質の肥厚化です。
ニキビと似てはいますが、細菌による炎症ではない点が大きく違います。
その要因は遺伝的要素が強く、年齢を重ねていくうちに自然に治っていることも多いといいます。
背中ニキビの改善や予防のために摂ることをおすすめする栄養素としては、ビタミンB群です。
豚肉やレバー、乳製品などがもつビタミンB2、カツオにマグロ、鶏ささみなどがもつビタミンB6には、皮脂分泌を抑えるよう働きます。
かぼちゃ・にんじんに含有されたたっぷりのビタミンA、ゴマや玄米が含む亜鉛、レモンやイチゴに含まれるビタミンCは、粘膜や肌を健康に保ち新陳代謝を促進します。